2014年12月09日
外人部隊内の資格
http://news.militaryblog.jp/e453432.html
細川雅人氏が映画の世界でガンアクションの指導を行っているという。それはそれで本来私にはまるで関係のないことであるから放っておいていいものだが、彼が「元外人部隊所属」だとか、ことさらフランス外人部隊の肩書を出すとなれば話は変わってきます。
彼は確かに5年近くは第6外人工兵連隊で工兵として所属していたわけですから「元外人部隊所属」というのは嘘ではありません。しかし「外人部隊出身」という肩書ならばウソになります。彼の場合は、5年近く工兵として所属しておきながら、次の契約を更新せずに5年の1任期で除隊ということになって、その除隊手続をオバーニュ本部で行う前にある最後の休暇で何故か出頭せず、多分面倒だと思ったんでしょう。結局5年近くいて、最後の最後で脱走という道を選んでしまいました。
実際に5年近くいたのだからいいと思われるかもしれません。確かに、最後の手続きだけでしたから実質は何も変わりません。しかし細川氏は自信が外人部隊にいたと自ら書類を持って証明することは永遠にできません。除隊証明証なるものが存在しますが細川氏は其れを持っていないがために、如何に写真やその他の書類で外人部隊に在籍していたと証明を試みても正式には在籍していたとは認められることはありません。かわいそうですが、これが現実です。
フランス外人部隊と言ってもフランス陸軍の一部隊ですから職種によってそれぞれ資格なるものが存在します。
CTE 00 歩兵職種
CTE01 騎兵機甲科職種
CTE 03 通信職
CTE 04 工兵職種
CTE 07 調理職
CTE 11 事務職
CTE 20 整備職
その他あるわけですが、CTE CERTIFICAT TECHNIQUE ELEMENTAIRE つまり見習いというか、初級という意味になります。
例えば、外人部隊に入隊して、最初カステルノダリーの教育連隊で新兵教育を終えると全員がCTE 00 歩兵職種 の資格をもらいます。あくまでも初級ですから、とりあえず鉄砲が撃てて、小隊分隊の中で一歩兵として最低のことが一応はできるという資格になります。
私は機甲科でしたので、CTE 00 歩兵職種 に+してCTE01 騎兵機甲科職種 という資格を持ち、そして私の専門職が通信、通信機器整備でしたので、私は、CTE 03 通信職 CTE 20 整備職という資格を入隊し部隊に配備されてからとりました。細川氏はCTE 00 歩兵職種 CTE 04 工兵職種 の2つは最低は持っていたはずです。勿論、こういった職種資格はそれぞれの専門課程を経て試験にパスしてはじめてとれる資格です。もちろん試験にパスしない者もいます。
しかし改めて言いますが、CTE CERTIFICAT TECHNIQUE ELEMENTAIRE つまり見習いというか、初級という意味です
勤務年数や勤務態度などで各自それぞれその後昇級していくわけですが、大体在籍して4年目になって、5年以上続けるかどうか部隊から打診されます、続けると答えますと、その後はその本人の能力次第で軍曹や上級伍長などに昇級するわけですが、昇級しますと今度はCT1 CERTIFICAT TECHNIQUE NIVEAU 1 という資格を取らなければなりません、これは、分隊長、各職種の班長といったものになるためのもので、初級者を指導し、管理監督し、自分が持つ分隊、班を運営していかなければなりません。
私は、専門職種が通信、通信機器整備でしたので、CT1 03 CT1 20 という資格を保持していました。戦闘職種の人間はCT1 00 CT1 01
となります。
細川氏の場合は、5年未満でCPL伍長でしたので、間違いなくいかなるCT1を保持していたわけでもなく、彼が持っていたのはあくまでも初級者のCTE00 CTE 04であったわけですから、本来は他人を指導したりするようなことはできません。できませんというのはやってはいけないという意味ではなく、指導するような能力を得るような課程つまりCT1を受講していないがために指導する能力がないということになります。
勿論,CTEしか保持していなくてもCT1保持者よりもその職種についてよく知っていて熟練しているものもいるのは厳然たる事実ですが、そういうのは5年以上在籍していながらも何らかの問題があって昇級せずにCPL伍長として踏みとどまっているものです。
細川氏の場合は5年未満ですから、いずれもあり得ません。
また、細川氏はあくまでも工兵で歩兵ではなく工兵は工兵で専門のそのプロとしての世界で5年間過ごされた方です。そう言う方がフランス外人部隊ではこうだ!とか仰って指導されてるのは非常におかしいというか、本来ありえない話です。
細川氏が脱走後、例えば渡米してそういった専門学校でそういったことを学んだのかもしれませんが、それならそれで、その学校出身という肩書で指導されればよいはずで、外人部隊の肩書で指導するというのは技術的にも倫理的にも大いに問題があるのではないでしょうか?
細川雅人氏が映画の世界でガンアクションの指導を行っているという。それはそれで本来私にはまるで関係のないことであるから放っておいていいものだが、彼が「元外人部隊所属」だとか、ことさらフランス外人部隊の肩書を出すとなれば話は変わってきます。
彼は確かに5年近くは第6外人工兵連隊で工兵として所属していたわけですから「元外人部隊所属」というのは嘘ではありません。しかし「外人部隊出身」という肩書ならばウソになります。彼の場合は、5年近く工兵として所属しておきながら、次の契約を更新せずに5年の1任期で除隊ということになって、その除隊手続をオバーニュ本部で行う前にある最後の休暇で何故か出頭せず、多分面倒だと思ったんでしょう。結局5年近くいて、最後の最後で脱走という道を選んでしまいました。
実際に5年近くいたのだからいいと思われるかもしれません。確かに、最後の手続きだけでしたから実質は何も変わりません。しかし細川氏は自信が外人部隊にいたと自ら書類を持って証明することは永遠にできません。除隊証明証なるものが存在しますが細川氏は其れを持っていないがために、如何に写真やその他の書類で外人部隊に在籍していたと証明を試みても正式には在籍していたとは認められることはありません。かわいそうですが、これが現実です。
フランス外人部隊と言ってもフランス陸軍の一部隊ですから職種によってそれぞれ資格なるものが存在します。
CTE 00 歩兵職種
CTE01 騎兵機甲科職種
CTE 03 通信職
CTE 04 工兵職種
CTE 07 調理職
CTE 11 事務職
CTE 20 整備職
その他あるわけですが、CTE CERTIFICAT TECHNIQUE ELEMENTAIRE つまり見習いというか、初級という意味になります。
例えば、外人部隊に入隊して、最初カステルノダリーの教育連隊で新兵教育を終えると全員がCTE 00 歩兵職種 の資格をもらいます。あくまでも初級ですから、とりあえず鉄砲が撃てて、小隊分隊の中で一歩兵として最低のことが一応はできるという資格になります。
私は機甲科でしたので、CTE 00 歩兵職種 に+してCTE01 騎兵機甲科職種 という資格を持ち、そして私の専門職が通信、通信機器整備でしたので、私は、CTE 03 通信職 CTE 20 整備職という資格を入隊し部隊に配備されてからとりました。細川氏はCTE 00 歩兵職種 CTE 04 工兵職種 の2つは最低は持っていたはずです。勿論、こういった職種資格はそれぞれの専門課程を経て試験にパスしてはじめてとれる資格です。もちろん試験にパスしない者もいます。
しかし改めて言いますが、CTE CERTIFICAT TECHNIQUE ELEMENTAIRE つまり見習いというか、初級という意味です
勤務年数や勤務態度などで各自それぞれその後昇級していくわけですが、大体在籍して4年目になって、5年以上続けるかどうか部隊から打診されます、続けると答えますと、その後はその本人の能力次第で軍曹や上級伍長などに昇級するわけですが、昇級しますと今度はCT1 CERTIFICAT TECHNIQUE NIVEAU 1 という資格を取らなければなりません、これは、分隊長、各職種の班長といったものになるためのもので、初級者を指導し、管理監督し、自分が持つ分隊、班を運営していかなければなりません。
私は、専門職種が通信、通信機器整備でしたので、CT1 03 CT1 20 という資格を保持していました。戦闘職種の人間はCT1 00 CT1 01
となります。
細川氏の場合は、5年未満でCPL伍長でしたので、間違いなくいかなるCT1を保持していたわけでもなく、彼が持っていたのはあくまでも初級者のCTE00 CTE 04であったわけですから、本来は他人を指導したりするようなことはできません。できませんというのはやってはいけないという意味ではなく、指導するような能力を得るような課程つまりCT1を受講していないがために指導する能力がないということになります。
勿論,CTEしか保持していなくてもCT1保持者よりもその職種についてよく知っていて熟練しているものもいるのは厳然たる事実ですが、そういうのは5年以上在籍していながらも何らかの問題があって昇級せずにCPL伍長として踏みとどまっているものです。
細川氏の場合は5年未満ですから、いずれもあり得ません。
また、細川氏はあくまでも工兵で歩兵ではなく工兵は工兵で専門のそのプロとしての世界で5年間過ごされた方です。そう言う方がフランス外人部隊ではこうだ!とか仰って指導されてるのは非常におかしいというか、本来ありえない話です。
細川氏が脱走後、例えば渡米してそういった専門学校でそういったことを学んだのかもしれませんが、それならそれで、その学校出身という肩書で指導されればよいはずで、外人部隊の肩書で指導するというのは技術的にも倫理的にも大いに問題があるのではないでしょうか?
Posted by legion84
at 01:54
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