2014年12月11日
除隊
これまで色々なところでフランス外人部隊に入隊する方法などは紹介されて来たけど、では正式に除隊するには?ということは誰も紹介はしていない。
正式に入隊して5年間きっちり勤め上げれば、その任期終了までにいろいろと除隊に関する情報は入ってくるから心配はないとタカをくくっている人が多いのが現状だ。
毛利氏や細川氏には絶対に答えられない部分であるから、きちんと説明しておこう。 フランス外人部隊に入隊し、そしていつか正式に除隊し、それからの人生についてトータルで人生設計をされている方も多いと思う。だからこそ除隊についてきちんとした理解があれば人生設計を組む際の一助にはなるかとは思う。
又、入隊後に変に不安を感じたりして脱走に走ったり、きちんと除隊するという意味が分からなくて面倒だと感じて脱走して日本で「元外人部隊のガンアクション指導」などといった詐欺行為をしてまで生きていく必要もなくなる。
オバーニュで入隊試験にパスしてカステルノダリーの新兵教育課程に行く直前の段階では「やっぱり入隊したくない」とその場で口頭で申し出れば簡単に外に出してくれるというか娑婆に放り出してくれる。
カステルノダリーへ行ってしまうと、話しは少しややこしくなる。
なぜならば、予算と言うお金の話にも繋がるからである。 新兵教育訓練にかかる費用は全てオバーニュがカステルノダリーの教育連隊に支払うこととなっている。しかしこれは前払いではなく後払いで、オバーニュがカステルに送って、カステルを無事に終えた人数分だけしかカステルには支払われない。したがってカステルとしては脱落者が出ると、その脱落者に対しかかった費用をオバーニュには請求できないのである。新兵教育中でも、除隊を正式に願い出ることはできる。 契約破棄 ということになるわけだが、そもそも新兵教育中は事務手続き上はまだ正式な雇用関係ではないから、除隊は当然出来る。
ある日本人がカステルでの新兵教育中に正式に除隊を申し出たことがある。散々、拒否されながらも断固として正式に除隊となったわけだけども、色々と露骨な嫌がらせがあった。
又別の日本人も教育中に除隊を正式に申し出たけども適当なことを言われてはぐらかされて、結局部隊配属となり、脱走したものもいれば、部隊配属後に強硬に除隊を申し出て無理やり除隊したものもいる。
こういったことが分からなくて、カステルノダリーでの新兵課程で脱走しても、私服がない、現金がない、フランス語もわかんない、パリの日本大使館まで1000KMもの距離があるから誰も助けてくれないという状態になる。
カステルノダリーでの新兵教育課程が終わると、一旦又オバーニュに集められて、そこから各部隊に配属される。このオバーニュに集められた段階で「やっぱり除隊します」といってオバーニュで除隊はすることは特に目立った嫌がらせも無く意外とあっけなく了承され無事除隊となり外に放り出される。
無論こういった中途除隊者は外人部隊兵として認知はされることはない。
オバーニュから部隊配属になると、まず中途除隊は出来なくなる。なぜならば、配属された連隊がオバーニュに対し、その新兵にかかった新兵教育費用を支払うからである。又、部隊配属になった段階で正式雇用となるから、雇用契約の効力が発効するのである。
また、以前、説明した、レクティフィカシオンという実名での正式雇用と言う手続きを踏んだあとでは、少なくとも最初の1任期5年間は全うしなければならない。
日本人は意外と契約に対する概念が薄いというか、契約が絶対だという欧米人に比べると気楽に構えている部分が多々見受けられるときがある。
だから、一旦部隊配属されたら、弁護士などを使うかして強硬に除隊を申し出ない限りは非常に難しい。しかし可能ではある。
中途除隊の場合、カステルにいようが部隊配属されていようが、オバーニュへ移送されてオバーニュで預けた私物私服、パスポート、現金などを受け取って、契約破棄の正式な手続きを踏んで除隊になる。
又、病気や怪我などで「軍人として身体的に不適格」とされた場合は、本人の意思できちんと正式に除隊は出来る。
私の同僚で、コソボで軽装甲車で移動中に対戦車地雷を踏んで吹っ飛ばされて半分死に掛けて、身体障害者となって、除隊したフランス人1等兵もいた。 上級軍曹で、やっぱり地雷で足を吹っ飛ばされて、片足になって身体障害者になり「軍人不適格者」の烙印を軍医が押しても、本人がやる気があり、又、外人部隊としても長年勤続した仲間、家族である彼を娑婆に放り出すことは決してないから事務職としてそのまま片足のまま勤続した人もいる。彼の場合は除隊ではない。
又コソボで、ストレスで気が狂った、本当に気が狂ってしまった軍曹は、外人部隊からフランス陸軍病院付で精神病院に放り込まれ、彼の家族の意向で除隊したものもいる。
以上が正式な中途除隊である。
次回は5年の一任期の契約を無事に全うしてからでの正式除隊について書く。
2014年12月11日
ジブチ
私がジブチにいたころの写真です。第13准旅団偵察機甲中隊で通信下士官をやっていました。写真は装甲車VAB指揮通信タイプです。
ジブチは今は自衛隊がいますが、昔はフランス軍と米軍だけでした。ジブチでは戦闘はありません。2008年に隣のエリトリアと国境紛争があってジブチ軍が出撃しましたが結局戦闘にはいたりませんでした。
ジブチ空軍のハインド、パイロットも整備士も全部ロシア人。
2014年12月11日
経歴発見
http://aes69.web.fc2.com/profile.html
面白いものを見つけた。
細川氏の経歴なんだけど。臆面も無く恥ずかしげも無く良く出すなーとまず思った。フランス語だから誰にもわかんないやとでも思われたんだろう。かわいそうに。私が発見したばかりに。
ライセンス
APC 初級小火器整備士の資格 武器庫係りになるために必要。
BNSSA プールでの救助員監視員資格
VL PL 普通自動車 大型トラック免許 牽引なし
CME00 歩兵伍長課程修了 といってもこれは伍長になる際は誰でももらうもの だから誰もこれを自分の履歴書に載せるようなことはしない。
CME04 工兵伍長課程修了 これは歩兵伍長課程が終われば自動的に付与されるもの 当然これも誰も履歴書に載せはしない
CP04 地雷掘り資格
CTE00 初級歩兵課程修了 これはカステルノダリーでの新兵教育を終了しただけ
CTE04 工兵連隊で工兵としての課程を修了したもので工兵ならば誰でも持っているもの
勲章
国防記念賞 銅 これは2年以上の勤続で誰もが自動的にもらう最低ラインの勲章。
海外派遣賞 アフリカのどっかの国に行けば誰もがもらえるもの
UNPROFOR サラエボ従軍記章
海外派遣
ジブチ、ソマリア、ユーゴスラビア の3つだけ。この3つだけだったら最大でも合計12ヶ月間の派兵。ジブチの場合は支援派遣だから戦闘はない、となると戦闘地域にいたのは最大に見積もっても8ヶ月間だけ。4年の戦闘期間と大きく開きがあるのは何故か?
何か、履歴書に書くものが無くて無理やり書いたという印象をぬぐえません。
面白いものを見つけた。
細川氏の経歴なんだけど。臆面も無く恥ずかしげも無く良く出すなーとまず思った。フランス語だから誰にもわかんないやとでも思われたんだろう。かわいそうに。私が発見したばかりに。
ライセンス
APC 初級小火器整備士の資格 武器庫係りになるために必要。
BNSSA プールでの救助員監視員資格
VL PL 普通自動車 大型トラック免許 牽引なし
CME00 歩兵伍長課程修了 といってもこれは伍長になる際は誰でももらうもの だから誰もこれを自分の履歴書に載せるようなことはしない。
CME04 工兵伍長課程修了 これは歩兵伍長課程が終われば自動的に付与されるもの 当然これも誰も履歴書に載せはしない
CP04 地雷掘り資格
CTE00 初級歩兵課程修了 これはカステルノダリーでの新兵教育を終了しただけ
CTE04 工兵連隊で工兵としての課程を修了したもので工兵ならば誰でも持っているもの
勲章
国防記念賞 銅 これは2年以上の勤続で誰もが自動的にもらう最低ラインの勲章。
海外派遣賞 アフリカのどっかの国に行けば誰もがもらえるもの
UNPROFOR サラエボ従軍記章
海外派遣
ジブチ、ソマリア、ユーゴスラビア の3つだけ。この3つだけだったら最大でも合計12ヶ月間の派兵。ジブチの場合は支援派遣だから戦闘はない、となると戦闘地域にいたのは最大に見積もっても8ヶ月間だけ。4年の戦闘期間と大きく開きがあるのは何故か?
何か、履歴書に書くものが無くて無理やり書いたという印象をぬぐえません。
2014年12月11日
近接戦闘射撃
フランス軍による、射撃です。
細川氏の動画と比べてどうでしょうか?
細川氏の指導には多くの欠陥があります。1つ2つの欠陥だけというようなレベルではなく、ほとんど駄目なわけです。第一に氏の指導では射撃時の反動を全く考慮していませんし、氏の動き自体にもそのかけらすらありません。
細川氏は武器係りであったそうですが、そうなると又、彼の経歴にボロが出ることになります。正式に武器係になるにはCTE APCと言う初級の小口径武器課程を受講しなければなりません、これには3ヶ月間ほど要します。仮にスナイパー課程も受講していれば、一連の課程を合計すると1年半くらいにはなり、そうなると5年未満しか在籍していなかった細川氏の場合、課程履修の月日を差し引くと3年くらいなものが残ります。
アレ? 4年の戦闘経験と食い違いますね?
武器係りというのは武器庫にほぼ常駐し、武器の管理を行い、武器の搬出などを行います。もちろん小火器類の専門家であるのは間違いないですが、あくまでも小火器の技術的な専門家であって、射撃の専門家では全くありません。武器庫内に当直としているわけですから、演習に出ることすらなく、海外に派遣されても戦闘に参加するといったこともありません。
もちろん武器係りはとても大事な職種ですが、戦闘職ではないですね。
しかも初級の専門家ですから他人に武器の指導、つまり分解結合、そして武器の管理整備といったことの指導も能力的に出来ません。
https://www.youtube.com/watch?v=HQ22NwEE1is
細川氏が指導した動画とフランス軍の生きた動画とは明らかに違うのは誰の眼にも明らかです。
細川氏はフランス外人部隊を全うせずに脱走したのであって、私ども外人部隊とは無関係です。
外人部隊の肩書きは本当に外していただきたいものです、恥ずかしいです。
2014年12月11日
スナイパー課程
細川氏がスナイパー訓練を外人部隊でやったとか言ってるといううわさをちらりと耳にしました。氏が本当にそういう発言をしているのかどうかまず確認すべきですが、どこでそういう発言をしたのか正直分かりませんしそういう発言をしたのかどうか本当かどうかも分かりません。
細川氏がスナイパー課程を履修したのかどうか?それは正直分かりません。オバーニュの記録室で彼の身上書をすべてみればその記録があるでしょうが、そこまではオバーニュも流石に見せてはくれません。
しかし、その上で私は、細川氏がスナイパー課程をやったとは到底考えることが出来ません。
外人部隊ではと言う以前にフランス陸軍には、スナイパー課程と射撃エリート課程の2つがあります。もちろんそれぞれレベルがあって、初級から上級、指導員資格とあるわけですが、スナイパー課程というのは基本的に第2外人落下傘連隊、第2外人歩兵連隊の歩兵職の兵隊の中から選抜してその課程を実施します。特に第2外人落下傘連隊ですと、4中隊、狙撃破壊を専門にする中隊もあり、又第2外人歩兵連隊でも連隊長直轄の連隊偵察小隊などもあり、実際にスナイパーが必要です。その課程では当然、サヴァイヴァル技術など精神的にも体力的にも辛いわけですが、昔は、この課程を履修し修了した1等兵は無条件で自動的に伍長に昇進していました。
それとは別に射撃エリート課程というのがあり、これは狙撃銃でひたすら射撃をするだけです。もちろんそれなりに大変なのは言うまでもありません。この課程はどこの連隊の人間でも受講できます。もちろん本人の希望と能力その上で小隊長、中隊長の判断によるわけです。
細川氏がやったのは射撃エリート課程ではないのか?それはそれで大変なわけですから、そう言えば良い。スナイパー課程を履修したものであれば「オメガ7」でのあのアクション指導はありえません。ド素人丸出しです。
それにそもそも仮に細川氏が本当にスナイパー課程をやっていたんであれば何故「ディノップス 水中破壊工作小隊」に配属になってなかったんでしょうか?この小隊に配属された唯一の日本人はYさんで。私は知っています。細川氏ではありません。残念ながら。
ちなみに私はスナイパー課程も射撃エリート課程も受講していません。希望も出していなかったです。
細川氏がスナイパー課程を履修したのかどうか?それは正直分かりません。オバーニュの記録室で彼の身上書をすべてみればその記録があるでしょうが、そこまではオバーニュも流石に見せてはくれません。
しかし、その上で私は、細川氏がスナイパー課程をやったとは到底考えることが出来ません。
外人部隊ではと言う以前にフランス陸軍には、スナイパー課程と射撃エリート課程の2つがあります。もちろんそれぞれレベルがあって、初級から上級、指導員資格とあるわけですが、スナイパー課程というのは基本的に第2外人落下傘連隊、第2外人歩兵連隊の歩兵職の兵隊の中から選抜してその課程を実施します。特に第2外人落下傘連隊ですと、4中隊、狙撃破壊を専門にする中隊もあり、又第2外人歩兵連隊でも連隊長直轄の連隊偵察小隊などもあり、実際にスナイパーが必要です。その課程では当然、サヴァイヴァル技術など精神的にも体力的にも辛いわけですが、昔は、この課程を履修し修了した1等兵は無条件で自動的に伍長に昇進していました。
それとは別に射撃エリート課程というのがあり、これは狙撃銃でひたすら射撃をするだけです。もちろんそれなりに大変なのは言うまでもありません。この課程はどこの連隊の人間でも受講できます。もちろん本人の希望と能力その上で小隊長、中隊長の判断によるわけです。
細川氏がやったのは射撃エリート課程ではないのか?それはそれで大変なわけですから、そう言えば良い。スナイパー課程を履修したものであれば「オメガ7」でのあのアクション指導はありえません。ド素人丸出しです。
それにそもそも仮に細川氏が本当にスナイパー課程をやっていたんであれば何故「ディノップス 水中破壊工作小隊」に配属になってなかったんでしょうか?この小隊に配属された唯一の日本人はYさんで。私は知っています。細川氏ではありません。残念ながら。
ちなみに私はスナイパー課程も射撃エリート課程も受講していません。希望も出していなかったです。